康食材や薬草類に関する英文総説の改稿がようやく終了したので、「酋長の娘」
というタイトルの小説の執筆に、目下とりかかりつつある。酋長の娘といえば、
「私のラバさん」(南洋の土人)という昔懐かしい歌謡曲を思い出す年輩のひとも
多かろう。あるいは「ポカホンタス」というディズニー映画(アニメ)を思い出
す若者たちも相当いるだろう。
実は、この恋愛小説は、(アメリカ)インディアン(先住民)の酋長の娘(ナナ)と結婚し
ようとする珍しい日本人男性の冒険物語である。舞台は南半球上にある豪州大陸
のメルボルンである。。。 けだし、インディアンの酋長の娘と結婚した日本人
の例は、(著者がオンラインで調べた限り)まだ歴史上存在しない。渡米した日
本の有名な学者の中には、米国の女性と結婚した者が何人かいる。しかし、高峰
嬢吉も野口英世も白人の女性と結婚している。黒人女性と結婚する日本人男性は
たとえ存在してもごく稀れであろうし、いわんや(アメリカ)インディアン女性
との結婚例に関しては、全く記録がない。従って、この小説は前代未聞のストー
リー(出来事)となるだろう。
ヒロインであるナナは、メルボルンにある米国領事館に勤めているという設定で
ある。実はナナには6歳の息子(トム)がいる。トムは黒人との混血児である。
ナナはトムの父親と別れて、この息子を独りで育てている。ある日、メルボルン
の中央駅(フリンダース駅)の真ん前にある聖ポール大聖堂で、米国カルフォル
ニアからメルボルンに単身赴任してきているチャーリーという名の50代の男性
に遭遇する。
実はこの学者には(アメリカ人の)妻がカルフォルニアにいるが、メルボルンへ
いっこうにやってこないので、10年近くずっと別居したまま研究生活を続けて
いる。彼はこの妻(白人女性)と離婚すべきかどうかを思案している。チャーリー
は元来日本人だが、25年ほど昔、渡米して以来、海外でずっと研究生活を続け
ており、10年近いメルボルンの生活が大変気に入っている。「自由の天地」で
ある豪州への永住を将来の視野に入れつつある。
さて、ナバホ族(アメリカ先住民)の娘と結婚した日本人は未だいないらしいが、
ナバホ族の息子と結婚した日本人女性は存在する!
以下、2012年8月5日付けの毎日新聞記事から抜粋:
『怪物が目覚めた地』
「ウランは地下に眠る巨大な怪物だ。ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリ、そしてフクシマ。誰も制御できない力で人々を苦しめる。
我々がその怪物を起こしてしまった」
米ニューメキシコ州北西部のチャーチロック地区。先住民ナバホ族のトニー・フッドさん(62)は砂ぼこりが舞う大地を見つめ、つぶやいた。
(中略)
ナバホ族約25万人はニューメキシコ州からアリゾナ州などにまたがる約7万平方キロに暮らす。保留地のウラン採掘は05年にナバホ自治政府によって禁じられたが、ウランの国際需要の高まりを背景に周辺で再び採掘する動きが出ている。
住友商事とストラスモア社(カナダ)が出資する「ロカホンダ・プロジェクト」もその一つ。
(中略)
取材を進めるうち、廃坑近くで今年1月まで暮らしていた日本人女性に出会った。秋田県出身のみゆきトゥーリーさん(38)=アルバカーキー在住。08年にナバホ族のノーマン・トゥーリーさんと結婚し、アリゾナ州ブルーギャップ地区のナバホ族保留地で生活した。(中略)
「東京の短大を出た私は都会の便利な暮らしが普通と思っていた。ウランに興味もなかった。毎日使う電気の源が世界中の先住民の土地から運ばれ、その先住民 がいまだに放射線被害に苦しんでいることを何人の日本人が知っているだろう」。みゆきさんは今、そう思う。
ノーマンさんは「ウラン鉱山会社が来て猟や農作 を営む土地を奪われ、家族やコミュニティーが引き裂かれた。我々の苦しみはフクシマの人たちの苦しみと同じ。ウランを掘り起こしたことはとても危険な行為 だった」と訴えた。
ここで「怪物」とは、米国のマンハッタン計画によりニューメキシコ州ロスアラモスの砂漠で開発された「原爆」を指す。
続く。。。。
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