2008年10月28日火曜日

ウオレン・バフェット伝 ("The Snowball" by Alice Schroeder)

米国のカリスマ投資家ウオレン・バフェットに関する評伝「雪ダルマ」が目下、
NYタイムズのノンフィクション部門のベストセラー・リストのトップを占めてい
る。80年前の「世界大恐慌」の訪れを思わせる世界的「金融危機」に瀕している今
日の資本家やビジネスマンにとっては、あたかも「救世主」のような存在らしい。

正直言って、株や投資に全く縁のない純然たる学者の私には、彼の名前は初耳だっ
た。大恐慌の真っただ中、1930年に生まれた彼は、既に喜寿(77歳)を越
え、仕事を息子に譲りつつある。当然「先見の明」があって大成功した(今日、
IT王として知られる「ビル・ゲイツ」をもしのいで、世界で最も富裕な実業家
である)彼が、今日の「金融危機」は本の序の口で、これからドンドン悪化し続
けるだろう、と語っているから、覚悟を十分にしたほうが良かろう。。。

彼が破竹の勢いであるオバマ大統領候補 (民主党) を積極的にバックアップして
いるというから、大変面白い。「鬼に金棒」と言えるだろう。「鬼」と言っても、
(あの「ジョージ・ブッシュ」と違って) オバマは極めて善良な鬼だが。。。ひょっ
としたら、彼は来たるべき「オバマ政権」の財務長官に最適任かもしれない。。。

英文原書は大作で、千ページに近いので、とても直ぐ読み終えるというわけには
いかない。「斜め読み」で、全体の感触を何とかつかみつつあるところである。
大きな雪ダルマを作るには、「湿った雪」と「長い傾斜(スロープ)」が必要だと、彼は言う。
ドライなビジネスでは、成功しない。温かい人情が必要だ。そして「せいては事
をし損じる」。長い時間をかけてゆっくり坂を上り下りしなければならない。。。

こうして、雪深きオマハという片田舎に「正直者」の彼が始めた「Berkshire
Hathaway」社という雪ダルマの「芯」が誕生し、最後に巨万を築き上げたのだ。。。
だから、彼は世界中のビジネスマンから尊敬を集めているといわれている。

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